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ビタミンA
ひとくちにビタミンAと言っていますが、動物性食品に含まれるレチノールと、緑黄色野菜に含まれているカロチンの2種類があります。レチノールは初めからビタミンAの形をしていますが、カロチンは体内に吸収されてからビタミンAに変わります。カロチンはレチノールに比べると吸収されにくいのですが、油と一緒にとると吸収されやすくなります。例えば、ほうれん草は茹でて食べるよりもバター炒めにした方がβ−カロチンがたくさん吸収できる。

ビタミンD
ビタミンDはカルシウムの吸収を良くし、骨を丈夫にするために大切なビタミンです。そのため、成長期の子供(〜5才)には、大人の4倍のビタミンDが必要とされています。ビタミンDは紫外線に当たることによって皮膚で合成されるので、普段から日光に当たっている人は不足を心配する必要はあまりありませんが、日光に当たる機会の少ない人は食事から多めに摂るように心がけると良いでしょう。
ビタミンDが不足すると、乳幼児ではくる病、大人では骨軟化症や骨粗しょう症になる可能性があります。

ビタミンE
ビタミンEの主な働きに、抗酸化作用があります。体内における酸化とは、呼吸とともに入ってきた酸素が活性酸素という形に変化し私たちの体の細胞を傷つける働きで、抗酸化とは、酸化に対抗する働き、つまり体を活性酸素の害から守る働きです。例えば血液中の悪玉コレステロール(LDL)が酸化されると酸化型(酸化LDL)に変わります。この酸化LDLが血管壁にへばりつくことによって、動脈硬化が起こるのです。ビタミンEは、LDLが酸化LDLになるのを防ぎます。つまり、動脈硬化を予防し、心疾患、脳卒中などの生活習慣病を防ぐ効果が期待できます。
また、年をとると、肌などにしみが増えます。これは脂質の酸化によってできた過酸化脂質にタンパク質がくっついてできたもので、老人斑と呼ばれます。ビタミンEを摂取していれば、過酸化脂質の生成を抑え、しみを防ぐことができるかもしれません。


ビタミンK
ビタミンKは、出血した時などに血液を固めるのを助ける物質(プロトロンビンなど)の合成に不可欠です。一方、血液の凝固を抑える働きもあり、血液の凝固を必要に応じて調整し、バランスをとる大切な栄養素なのです。
また、ビタミンKはカルシウムの代謝にも関係しています。ビタミンKはカルシウムが骨にくっつくのを助けるタンパク質の合成に必要です。また、骨からカルシウムが流出するのを防ぐので、骨の健康にはなくてはならない栄養素です。

ビタミンB群
ビタミンB群には、8種類のビタミン(ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン)があります。B群のビタミンはお互いに協力関係をもちながら、様々な物質代謝に関わっているためビタミンB群とひとまとめにされるのです。摂取されたビタミンB群は、小腸から吸収されて体内を巡り、体内すべての細胞にエネルギーを供給するために働きます。

ビタミンC
ビタミンCは、不足すると壊血病(血管がもろくなって、歯ぐきや内臓などから出血が起こり、やがて死に至る病)が起きることから発見されました。ビタミンCの主な役割の一つはコラーゲンの生成を促進することです。コラーゲンは骨や皮膚の主要な成分で、歯ぐき、血管、骨や歯などの成長と傷の修復に大切な物質なので、ビタミンCが不足すると壊血病まではいかなくても、歯ぐきから出血したり、肌のはりが無くなったりします。
また、ビタミンE同様抗酸化ビタミンの代表的存在で、体の老化やがんなどの生活習慣病を防ぐなど、様々な面で病気予防に役立つと考えられています。
現代人と切っても切り離せない関係にあるストレスに対しても、ビタミンCが働きます。私たちはストレスを感じると、それに対抗するためにホルモンを分泌し、エネルギーを増産して乗り切ろうとします。このホルモンを作るのにビタミンCが必要なのです。ストレスの多い人はビタミンCの消耗が激しくなりますので、注意してとるようにすると良いでしょう。


カルシウム
大人のからだの中には約1kg、1〜10歳の子どもでは体重1kgあたり10.0〜12.7gのカルシウムが体の中にありますが、大部分は骨や歯に存在し、骨格を保っています。また、残りは血液や筋肉中に存在し、心筋の収縮を増して心臓の規則正しい働きを助けたり、刺激に対する神経の感受性を静めて過敏になるのを防いだり、細胞の分裂に関係して成長を促すなど、からだの機能のほとんどに関係した大切な栄養素なのです。

鉄分
大人のからだの中には約3〜5gの鉄がありますが、そのうち7割程度は血液中のヘモグロビンの構成成分となっています。そして、体内の各器官に酸素を運び、不要になった二酸化炭素を運び出します。また、残りの3割程度は筋肉の中で体内のいろいろな反応を助けたり、肝臓・脾臓・骨髄などに貯蔵鉄として貯えられます。

リン
骨や歯はカルシウムだけでできていると思っていませんか?実は、リンもしっかりした骨に必要不可欠な大切なミネラルです。リンの多くはカルシウムと結合したリン酸カルシウムの形で骨や歯に存在します。
リンは植物性食品にも動物性食品にも含まれているので、普通の食生活では不足することはほとんどなく、むしろ最近ではリンの過剰が問題になっています。リンは適量ではカルシウムの吸収を助けますが、過剰になると反対にカルシウムの吸収をじゃまします。カルシウムとリンの割合は1:1が理想といわれていますが、日本人は慢性的にカルシウム不足状態にあり、一方で加工食品にリンを含む添加物が多用されているため、このバランスが悪くなっているのです。

マグネシウム
マグネシウムはミネラルの一種です。私たちの体内に存在するマグネシウムの約60%は、骨に貯蔵されており、マグネシウムが欠乏すると骨からマグネシウムが溶け出して利用されます。主な働きとしては、エネルギー産生などの酵素反応に関係し新陳代謝を調節したり、細胞内外のカリウムとナトリウムのバランスの調節をしたり 、カルシウムの骨からの溶出を防ぐなどがあります。
マグネシウムが不足すると心臓疾患を引き起こしたり、筋肉痛やけいれん・ふるえなどが起こる事もあります。和食などを食べていれば通常の食事で不足することはありませんが、野菜嫌いの人、激しいスポーツをする人、妊娠中の人などは積極的に摂ると良いでしょう。